【子どもNISAと親のNISA】どっちを優先する?子育て家庭のお金の考え方
※この記事は2026年9月時点で公表されている制度をもとに作成しています。投資には元本割れのリスクがあります。
2027年から、0〜17歳でもNISAのつみたて投資枠を利用できるようになります。
子どもの将来のために使える制度が増えると、
「子どもNISA、始めた方がいいかな?」
と気になりますよね。
でも、すでに親自身もNISAを利用していたり、これから始めようと思っていたりすると、今度はこんな疑問が出てきます。
「親のNISAと子どもNISA、どっちを優先したらいいの?」
子どものためなら、つい子どもの資産形成を優先したくなります。
私も親なので、その気持ちはよく分かります。
ただ、子育て家庭には教育費だけでなく、毎月の生活費、住宅費、急な出費への備え、そして親自身の老後資金も必要です。
だから私は、
「子どもNISAが始まるから、まず子ども!」ではなく、家族全体のお金を見てから決める
のがいいと思っています。
この記事では、親のNISAと子どもNISAの違いから、どちらを優先するか考える順番、子どもNISAを始めやすい家庭の目安まで、子育て家庭目線で整理します。
結論|投資初心者なら「まず親のNISA」から考えたい
最初に、私の考えを書いておきます。
まだ投資をしたことがない家庭なら、
①すぐ使える預貯金を確保する
→ ②近いうちに必要な教育費を考える
→ ③親自身がNISAを少額から経験する
→ ④家計に余裕があれば子どもNISAを検討する
この順番が分かりやすいと思っています。
ただし、
「親のNISAを年間上限まで使い切らないと、子どもNISAをしてはいけない」
という意味ではありません。
NISAの枠を全部使うことが目的ではないからです。
大事なのは、
家族のお金を無理なく配分できているか。
ここです。

子どものためなら、ことらくんのNISAを一番にしたくなるけど……。

僕たちの生活や老後のお金も必要だよね。
そうなんです。
「誰のNISAを優先する?」より先に、家計全体を見ることから始めたいですね。
親のNISAと子どもNISAは何が違う?
2027年から、NISAのつみたて投資枠の対象年齢が0〜17歳まで広がります。
未成年期間の年間投資枠は60万円、非課税保有限度額は600万円。18歳以上では、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円で、NISA全体の非課税保有限度額は1,800万円です。
ざっくり比較すると、こんな違いがあります。
| 親のNISA | 子どもNISA | |
|---|---|---|
| 対象 | 18歳以上 | 0〜17歳 |
| 年間投資枠 | 最大360万円 | 60万円 |
| 投資できる枠 | つみたて+成長投資枠 | つみたて投資枠 |
| 非課税保有限度額 | 1,800万円 | 未成年期間600万円 |
| お金の目的 | 老後・住宅・将来資金など幅広い | 子どもの将来資金 |
| 払い出し | 原則自由 | 年齢・使途等のルールあり |
子どもNISAでは、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託が対象となります。
そして大きな違いが、
「誰のためのお金なのか」です。

子どもNISAに入ったお金は、ぼくのお金なの?
そう考えておくのが大切です。
子どもの将来のために管理する資産なので、親が自由に使うための口座ではありません。
なぜ私は「まず親のNISA」を考えたいのか
①子どもNISAより先に、家計の土台を整えたい
子どもの将来のお金はもちろん大切です。
でも、子育て中の家計では突然まとまったお金が必要になることがあります。
家電が壊れた。
車の修理が必要になった。
仕事を休むことになった。
進級・進学で予想以上に費用がかかった。
そんなとき、投資している資産を売らなければ生活できない状態では困ります。
だから最初に考えたいのは、
投資ではなく、すぐ使えるお金を確保すること。
生活に必要なお金までNISAに入れる必要はありません。
②親自身の老後資金も忘れない
「子どものためなら、できるだけたくさん残してあげたい」
そう思いますよね。
でも、子どもの教育費だけを優先して、親自身の将来資金をまったく準備しないのも心配です。
子育てが終わったあとには、親自身の生活があります。
だから、
子どものお金と親のお金を対立させるのではなく、家族全体で考える。
これが大切だと思っています。
親自身の将来を整えておくことも、長い目で見れば家族の安心につながります。
③初めての投資を、いきなり子どものお金にしなくていい
私が特に「まず親から」と思う理由がこれです。
投資について調べれば、
「価格は上下します」
「元本割れする可能性があります」
と書いてあります。
でも、
知識として知っていることと、実際に自分のお金が減っている画面を見ることは別です。
たとえば10万円投資して、評価額が9万円になったとします。
「これくらいなら気にならない」
と思う人もいれば、
「1万円も減ってる!売った方がいい?」
と不安になる人もいます。
どちらが正しいという話ではありません。
大切なのは、自分がどのくらいの値動きなら受け入れられるのかを知ること。
だから、子どもの資産を運用する前に、まず親自身が少額投資を経験しておくのは意味があると思っています。
私も最初から大きな金額を投資したわけではありません
私自身も、最初から何万円、何十万円と大きな金額を投資したわけではありません。
少額から積立投資を始め、毎月自動で積み立てることで続けてきました。
その中で、
評価額が上がることもあれば、下がることもある。
相場が大きく動く時期もある。
でも毎月の積立は続いていく。
そんな経験をしてきました。
だから私は、
「2027年に子どもNISAが始まるから、そこで初めて投資を始めよう」
ではなく、
今のうちに親自身がNISAを経験してみる
という選択肢もおすすめしたいです。
👉関連記事:
「新NISAは月1万円でも意味ある?実際に積立を続けた運用実績」
親のNISAを満額にしてから子どもNISA?
ここで、
「じゃあ、親のNISAを全部使い切ってからじゃないとダメ?」
と思うかもしれません。
答えは、
そんなことはありません。
18歳以上のNISAでは年間最大360万円まで投資できますが、これはあくまで制度上の上限です。
360万円使わなければ損、という意味ではありません。
たとえば、
親:月1万円
子ども:月5,000円
という家庭があってもいいですし、
親:月3万円
子ども:まだ始めない
という家庭があってもいい。
住宅ローンがある家庭。
子どもが複数いる家庭。
大学進学が近い家庭。
まだ子どもが小さい家庭。
家計の状況は全く違います。
だから、
「NISA枠をどう埋める?」ではなく、「今あるお金を何のために使う?」
から考えたいですね。
教育費は「現金」と「投資」に分けて考える
子どもNISAを考えるときに、もう一つ大事なのが教育費です。
教育費には、
使う時期が決まっている
という特徴があります。
高校入学。
大学入学。
一人暮らしを始める。
そのタイミングで、
「相場が下がっているから、あと3年待とう」
とはできません。
そのため私は、
近いうちに使う可能性が高い教育費は預貯金で準備し、長期間使わないお金について投資を検討する
という分け方が分かりやすいと思っています。

教育費だから全部NISA、じゃないんだね。
その通り。「増やすお金」と「守るお金」を分けるイメージです。
じゃあ、子どもNISAはいつ検討する?
では、どんな状態なら子どもNISAを考えやすいのでしょうか。
私は、
- すぐ使える預貯金をある程度確保できている
- 数年以内に必要になる教育費を把握している
- 親自身の資産形成も考えている
- 毎月の家計に余裕がある
- 長期間使わない予定のお金がある
といった状態なら、子どもNISAを検討しやすくなると思います。
大切なのは、
「年間60万円入れられるか」ではありません。
子どもNISAの年間投資枠は60万円ですが、それをすべて使う必要はありません。
月3,000円でも、5,000円でも、1万円でも。
家庭に無理のない金額から考えればいいと思います。
わが家はどれ?3つのパターンで考えてみる
パターン①|投資未経験・貯金もこれから
まずは子どもNISAを急がなくていいと思います。
生活に必要な預貯金を確保し、その後、親自身が少額からNISAを経験する。
子どもの投資は、そのあとでも遅くありません。
パターン②|親はすでにNISAを利用している
親自身がNISAを経験していて、生活費や近い将来の教育費もある程度準備できている。
そのうえで毎月余裕があるなら、
子どもNISAも選択肢に入れやすい家庭
だと思います。
いきなり年間60万円ではなく、月5,000円や1万円から考えてもいいですね。
パターン③|親の将来資金・教育費ともにある程度準備できている
子どもの大学費用なども現金である程度準備できていて、
「さらに成人後まで残せる資産を作ってあげたい」
という場合には、子どもNISAを長期資産形成の選択肢として検討しやすくなります。
子どもNISAは12歳になったら自由に使える?
ここも少し注意が必要です。
2027年からの未成年向けNISAでは、一定の要件のもと、12歳以降は子どものための資金について払い出しが可能になります。
金融庁の資料では、資金の使途が子どものためのものであり、子ども本人が払い出しに同意したことを示す書面とともに、親権者等が金融機関へ申し出る仕組みが示されています。
つまり、
「子どもが12歳になったら、親が自由に使える」
わけではありません。
ここも、親のNISAとの大きな違いですね。
詳しい制度内容はこちらの記事でまとめています。
👉 関連記事:【2027年版】子どもNISAとは?始める前にまず親が知っておきたいことをわかりやすく解説
親と子どもは同じ証券会社にした方がいい?
親と子どもが必ず同じNISA金融機関を使わなければならない、という意味ではありません。
ただ、未成年口座を開設する際には、親権者にもその証券会社の総合口座が必要になるケースがあります。
そのため、すでに親が使っている証券会社が子どもNISAにも対応していて、サービスに問題がなければ、親子で同じ会社を利用すると管理はしやすそうです。
私自身はマネックス証券を利用しています。
なので子どもNISAについても、
「まず自分が使い慣れている証券会社のサービスを確認する」
ところから考えたいと思っています。
ただし、
「親がマネックスだから子どもも絶対マネックス」
と決める必要はありません。
制度開始時の各社のサービス内容を比較してから決めれば十分です。
👉関連記事:
「新NISAでマネックス証券を選んだ理由|楽天・SBIと比較」
わが家なら、この順番で考えます
もし私が今、
「親のNISAと子どもNISA、どっち?」
と聞かれたら、まずNISAの年間投資枠を見るのではなく、
生活に必要な現金はある?
↓
近いうちに使う教育費はある?
↓
親自身の将来資金はどうする?
↓
親は投資を経験している?
↓
それでも余裕があるなら、子どもNISAを検討
と考えます。

まず私たちがNISAを経験してみる。

家計全体を見て、無理なく続けられる金額を決めよう。

ぼくの分は、そのあとで大丈夫だよ!
子どものためだからこそ、焦らない。これも大切だと思っています。
親のNISAと子どもNISAについてよくある質問
親のNISAより子どもNISAを先に始めてもいい?
もちろん、家庭の状況によります。
生活に必要な預貯金や近い将来の教育費があり、親自身の将来資金についても考えられているのであれば、子どもNISAを利用すること自体に問題はありません。
「必ず親が先」というルールではなく、この記事で紹介しているのは家計を考える順番の一例です。
親のNISAを満額使う必要はある?
ありません。
NISAの年間投資枠は「使わなければならない金額」ではなく上限です。
子どもNISAは月5,000円でもいい?
年間投資枠60万円の範囲内で、家計に合わせて積立額を考えられます。
月5,000円でも月1万円でも、無理なく続けられる金額から検討できます。
👉関連記事:
「子どもNISAはいくらから?月5,000円・1万円で積み立てたらどうなる?」
教育費を全部NISAで準備してもいい?
投資には元本割れの可能性があります。
使う時期が決まっているお金をすべて投資へ回すのではなく、預貯金との組み合わせを考えるのが大切です。
まとめ|「子どものため」だからこそ、家族のお金を先に整える
2027年から子どもNISAが始まると、
「子どものために何かしてあげたい」
と思う家庭も多いと思います。
でも、子どもの資産形成だけを家計から切り離して考える必要はありません。
まず、
今の生活に必要なお金を確保する。
近い将来の教育費を考える。
親自身の将来についても考える。
そして投資未経験なら、親自身が少額からNISAを経験してみる。
そのうえで余裕があれば、子どもNISAを検討する。
私は、このくらいの順番でいいと思っています。
NISAは、
「枠を全部使った家庭が正解」
という制度ではありません。
子どもNISAを使わない家庭が間違っているわけでもありません。
大切なのは、
わが家のお金は、何のためのお金なのか。
これを一つずつ整理すること。

子どもNISAを始める前に、まず家計を整える。

そして無理なく続けられる金額を考える。

焦らなくて大丈夫!
子どもの将来のためだからこそ、
まず家族のお金を整える。
子どもNISAも、その先にある選択肢の一つとして考えていきたいですね。

